礼 拝 説 教 要 旨   2015. 3.29
「少し進んでいく勇気を」
マルコによる福音書   14章32〜42節
小 菅  剛  牧師
  1、祈りの勝利は戦いの勝利に
 ここはイエスがエルサレムの東に面したオリーブ山にあるゲッセマネ(オリーブの実の絞り場)で十字架を前にされたイエスの祈りの場面です。
 十字架は決してイエスの敗北や殉教ではありません。十字架で「父よ、彼らを赦して下さい」と自分を十字架につけた兵士たちの為に祈られ、「すべては完成した」と言って勝利の叫びの中で息を引き取られました。イエスは十字架の苦しみの中で勝利されたのです。この勝利は、このゲッセマネの祈りで勝利されたからでありました。十字架を前に、ひどく恐れ、悶え、死ぬばかりの苦しみをゲッセマネで経験されます。祈り終えた時は「立て、行こう。見よ、わたしを裏切るものが来た」(:42)と心は勝利を得ておられます。この勝利が、十字架の勝利となったのです。祈りの勝利は、戦いの勝利となります。弟子たちは寝ています。弟子たちの祈りの敗北は戦いの時に敗北して、逃げました。祈りで勝利しましょう。
  2、祈りの勝利の秘訣
 祈りの勝利の秘訣はなんでしょうか。イエスは「御心に適うことが行われますように」(36)と祈られます。イエスの願いは、この杯(十字架、契約のイエスの血、人類の罪、神の呪いが盛り込まれた杯)を飲まないで済むことでした。神の御心は、イエスがこの杯を飲むことでした。神の御心がわかってすぐ従ってこられたイエスです。でも、この杯は、決して軽く飲めるものではありません。父とのやり取り(祈り)の中で御心を確信され、その力が与えられました。十字架の決心がついたので立ち上がられました。ペトロ、ヤコブ、ヨハネは十字架の苦しみをここで見た証人です。
 御心を受け入れるには、明け渡しが必要です。この明け渡しの為に、「少し進んでいく」(35)勇気を持とう。