2019. 7.21
「主イエスのいつくしみ」 
マタイによる福音書  14章13〜21節
小 菅  剛  牧師
 イエスは「神の本質の完全な現れ」(ヘブライ1:3)です。神の本質にいつくしみ(愛)があります。14節に「イエスは・・大勢の群衆を見て深く憐れみ」とあります。「深く憐れみ」とは、神のいつくしみを現します。新約聖書に「深く憐れみ」が12回出てきますが、10回がイエスに、1回が父なる神に用いられています。深く憐れむイエスは、イエスの御性質です。
  1、いつくしみは優しい心です:13〜14
 イエスを証しするヨハネが殉教するとイエスは人里離れた寂しい所に退いておられます。イエスは、死を悲しまれる方です。それは命の大切さを知っておられるからです。群衆をご覧になられて心動かされます。悩み苦しみ、疲れている人を知ってくださいます。特に病で苦しむ人の辛さを知って心が乱れるイエスです。それは、イエスの優しさから来るのです。私たちは、苦しむ人の感情を自分に注入し過ぎますと自分を保てません。そこまで優しくなれません。イエスは、あなたに寄り添える方です。
  2、いつくしみは前に向かって行動します:15〜16
 優しさは弱さにつながることがあります。イエスの優しさは、悲観的でもなく、後退するのでもなく積極的に前向かって前進します。弟子たちに食事の提供を命じられましたが、実はイエスは自分でしようとすることを知って言われたのです。慈しみは行動となります。
  3、いつくしみは、人々を満足させます:17〜21
 イエスは、み言葉を聞きに来た大勢の群衆(男だけで5000人)を十分満足させられました。草の上に座らせられます。柔らかく、十分な座布団です。詩篇23編「主は羊飼い、わたしには乏しいことがない。・・青く野原に休ませ」を思います。イエスはパンを裂かれましたが、ご自分の体を十字架で裂かれたことを予表しています。