2019. 9.22
「賢者の言葉」 
コヘレトの言葉  12章1〜14節
小 菅 剛 牧師
  1、賢者とは、
 賢者とは、コヘレトで集会で語る人。伝道者か司会者であろう。ダビデの子(1:1)とあり古くからソロモンとも言われた。ソロモンは、神に知恵を求めて与えられた。シェバの女王がソロモンに来て、ソロモンの知恵に驚嘆した。彼は、「わたしの心は知恵と知識を深く見極めた」(1:16)と言う。「若者よ」(11:9)から、コヘレトは老境に達している。神から与えられ知恵と自分で見極めた知識の総結集が本書である(12:9,10)。賢者の言葉を聞こう。
  2、賢者の若者へのメッセージ11:9〜12:11
 賢者は、「青春の日々にこそ、お前の創造者を心に留めよ(覚えよ・口語訳)」と言う。二つの理由がある。第一に、創造者のさばきがあるからか神を覚えよ(:11)。神は正義の神であり、罪を裁かれる。若者は、神の裁きを軽んじ、罪を多く行うものである。ソロモンは老境に入ってから大きな失敗をした人であるが。神は、メシアが裁かれることによって赦しの道を開いて下さった。この神に会いなさい。第二は、老境と死への備えために神を心に留めなさい(12:1〜8)。信仰は、先見であり、決断です。今を生きる人は、高齢にあっても輝くのです。
  3、賢者のすべての人へのメッセージ:12〜14
 賢者は、若者とともにすべての民に語る。賢者の言葉は、つき棒のようで、すべての人の心を目覚めさえる。「神を畏れ、その戒めを守れ」は賢者の結論である。その理由は、「神は、善をも悪をも、一切の業を、隠れたこともすべて裁きの座に引き出されるであろう」(14)。この賢者の言葉は、箴言の中心聖句「主を畏れることは知恵の初め」(1:7)、ヨブの人生論の結論「主を畏れ敬うことこそ、それが知恵、悪を遠ざかること、それが分別」(ヨブ28:28)とある。詩篇1編に通じるもので、幸いな人と言える。賢者の言葉を心に刻み付けよう。